2022~2023 マナーまとめ② 香り
香りは難しい課題の一つですが、
皆さまと一緒に考えたい大切なことです。
全ての香りをNG扱いするわけではありません。
とても上手に、上品に身に纏っている方に
出会えることもあります。
ですが...
残念なことに、過度な香りとなっている方がとても多い現実もあります。
香り好きな方にとって、
香りに包まれている日常は自然なことだと思います。
気分やお洋服に合わせる方、
お仕事柄必要とされる方もいらっしゃると
思います。
また、ご一緒するお相手への気遣いも
あるのではないかと想像します。
ですがその逆に、
香りが苦手な方もいらっしゃいます。
お好きな方は驚かれるかも知れませんが、
香りで頭痛、気分が悪くなる、クラクラと
めまいを起こす人々もおります。
実は、私もその一人です。
今回は作り手の立場からもお伝えしたいと
思います。
お客様の身に纏った強い香りは
店内に広がっていき、
頭痛が始まり、注意力が削がれ、
カクテルを作る際には嗅覚に影響があり、
大変苦労してきました。
特にカウンター席をご利用の方の場合、
香りがダイレクトに自分へ刺さり、
鼻がきかなくなり、本当に辛いのです。
そして、もう一つ大切なこと。。
その場に居合わせるお客様へも
思いを巡らせていただきたいのです。
飲食店では、お皿やグラスから立ちのぼる
香りも美味しさの大切な要素です。
器やグラスを楽しむことから始まり、
盛り付けられたお料理や注がれたドリンクをいただく。
ウイスキーやカクテルもお料理と同じであり、
お口に運ぶ前から、美味しさは始まっています。
目を閉じて、想像してみてください。
目の前にオーダーしたドリンク。
周囲に強い香りを纏った方。
グラスを口に近づけてもドリンクの香りは
感じられない。。
口に含み風味を楽しもうとする時にも
余計な香りが邪魔をする。
楽しみな一杯が、残念な一杯となって
しまいます。
今日お話しした内容は、作り手や個人により考え方、感じ方も様々です。
お国柄や環境もあります。香りを一概に
否定しているわけではありません。
今回は、皆さまに一度立ち止まり、香りに
ついて考える時間を持っていただければと
思い、お伝えしました。
香りと上手なお付き合いをしていただければ
嬉しく思います。
当店では、過度な香水を身に纏っている方、柔軟剤の香りが強い方のご来店は
お断りいたします。
店内にご案内した後でも、状況により
お帰りいただく場合もございます。
何卒、ご了承くださいませ。
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