素敵なお客様①

バーには 素敵なお客様が沢山いらっしゃいます。


年齢や性別、職業や肩書きは関係ありません。

一人の人として 魅力あふれる方々です。

この世界に入り、そのようなお客様をお迎えして

バーでの過ごし方や気配り、入店からお帰りまで

カウンターの中から勉強をさせていただいた事が沢山あります。

この経験が今日に繋がり、バーテンダーとしての一部となっております。

今日は、ある方のご配慮についてお話しようかと思います。


ある日、オープンして間もなくAさんがご来店しました。

ゆったりとした時間が過ぎておりましたが、

ほどなくするとカウンター席は ほぼ満席に。

その時、ドアのベルが鳴り、お客様が来店しました。

ここでAさんは最後の一口を飲み、『お会計を』と一言。

次の方へお席を譲って下さいました。

お会計も時間が掛からぬようキャッシュで済ませてお帰りに。


この一連の動作が実にスマートな方でした。


以前は、このように次の来店者へお席を

バトンタッチしてくださる方が多くいらっしゃいました。

最近は、ご来店をお断りした途端に

お会計の声を掛ける方も少なくありません。

もちろん、そんなに聞き耳を立ててお過ごしになっては

せっかくの寛ぎのお時間も台無しです。

強制をしているつもりはございません。


ただ、もしもご自身の帰るタイミングと

次のお客様のタイミングが多少重なり合う時は、

スマートにバトンタッチしてみてはいかがでしょう。


袖触り合うも多生の縁。

イキな大人の美学。

残したいバー文化のひとつです。

Bartender 清水智恵子's Ownd

清風明月に誘われて...